記録

布団と過眠症と私

210923 記録

・就職活動①が終わった感想

就職活動というものを初めて本気でやり、恐らく一通り終わった。全部祈られてしまった。(まだ結果が来ていないものもあるけど)

書類選考は意外と通ったのだが、面接が苦手で、全然通らなかった。楽しく話してしまって、真面目な話にできなかった。業界・職種に対する自分の自信とか真剣さの問題である。

でも書類が通ったのは嬉しかった。一人で悩んで考えてきた「研究」の姿が、案外世の中の研究者と離れていないんだと思えた。

また、面接で自分の研究に対して具体的な指摘を貰えたのが良かった。私はこれが欲しかったんだ。これがなくて、自分が考えた道筋でやるしかなくて、ずっと苦しかった。

今まで該当する学会すらなかなか無くて、場がなかったけど。探せばよかったのかも。力不足です。

 

・「愛だろう云うなれば」

グッときた椎名林檎の歌詞。今の自分に刺さった。

 

今日は朝に就活の面接を受け、友人の結婚式に参列し、その後また別件で面接を受けた。

 

就活の面接は、他のどことも違う独特のものだった。ものすごい専門性とオーラを感じる面接官とかなりギチギチの議論を交わした。楽しかったなあ。あの気持ちが研究の醍醐味だよね。あのギチギチの環境に私も居られたら。ああ。楽しかったなあ。

きっと、本当に研究を愛している人ならば、自分でギチギチの環境を作るのだろう。

その点で私は、研究に対する主体性が不十分なのだと思う。

研究の世界の行く末の心配や自分の研究のストーリー立てにはエネルギーを割けるが、自分が研究の最も最先端に立つ、ということが未だできていない。というか今現在は自分が持つ熱量的にできないのだと思う。現実的な心配事や、いくつかの挫折で、ちょっと冷めてしまったのだ。

誰のせいでもなく、自分のせいでもなく、単に自分の志向の問題である。と、自分に言い聞かせる。

 

さて、その後美容院に駆け込み髪の毛をセットしてもらった。近所という理由だけで初めて行った美容院だけど、店主がすごく優しくて、上品にかわいくセットしてもらった。

家族経営らしき美容院。キラキラ・イケイケ感はなくて、雑然としていても、穏やかで真剣な時間が流れていた。成長とかイノベーションとか価値創出とかとは関係のない時間。心地よかった。

 

結婚式参列は殆ど初めての経験だった。大好きな友人たちに会えて、心からホッとできる時間を過ごすことができた。

よくある言葉だけど、「愛」の真摯さや根源的な価値について考える時間だった。自分の宗教的背景も呼び起こされて。

 

結局、何もかも愛だ。

研究も、仕事も、人間関係も、全て愛だ。愛をどれだけの量注ぐかだ。

そして、愛は世の中に存在するもの全てに対して一定量以上注げるものではない。

全てに惜しみなく愛を注ごうとしたところで、却って全てに対して無関心になってしまう。分母が増えればゼロに収束する仕組みだ。

 

本質的に愛したいものを見つけ、生業とする。

どうやら大変なミッションが始まったような気がする。でも、もう答えを知っている気もする。その答えを選ぶにあたり犠牲にするものたちの数々が、わたしの足を引っ張っているだけなのだ。

 

 

・取り繕う癖

キャリアアドバイザーに指摘された癖。

今日の学内の面接でも出てしまった。どうしてもやってしまう。

「その標的タンパク質に自分でたどり着いたんですか?」と聞かれ、「いえ、他の研究者からアドバイスをもらいました。でも自分としてもこういう性質に期待して標的としています」と言えばいいのに、何故か論点をずらして曖昧にしてしまう癖。政治家か。

アドバイスをもらうことは悪いことじゃない。なのに悪いことのような気がしてしまう。

 

自分に自信があれば、取り繕わないのに。自信がないから、取り繕うのだ。

「何でもできる風に見える人間」よりは「強烈な強みの代わりにちょっと弱点もある人間」のほうがリアルなのにね。

素直になりたい。強そうに見えなくていいって断言できるようになりたい。