記録

布団と過眠症と私

221206 記録

・論文アクセプト

主著論文がアクセプトされた。これで3報目。

 

博士課程修了に向けて色んな意味で本格的追い込みに入ったのが6月なので、6か月でここまで来たことになる。長かった。体感1年ぐらい。

今年は自分の論文2報と既に卒業した後輩の論文1報を仕上げたので相当頑張った年だった。でも、今となっては殆どボスの力だったようにも思う。

 

論文を仕上げるには、どうしたってボスの脳みそを借りなくてはいけない部分がある。特にストーリーの組み立ての部分。実験結果は私が取ってきて、元となる背景も私が勉強したものだけれど、それなのに、教授が組み立てたストーリーは私の想像の域を超えた鮮やかかつ納得がいくものだった。特にIntroductionやDiscussionのセクションでは私が箇条書きで出したアイディアをたった一晩であまりにも綺麗に組み上げるので、自分のアイディア、自分の論文なのに感動してしまった。大自然を前にした時の感情に近い。ボスは科学を(科学の世界の中で)コミュニケーションすることのプロなんだなと思う。

 

とはいえ元のアイディアをめげずに組み立ててきたこと、気が遠くなるような細かい確認を重ねてきたこと、自分の気まぐれな集中の波をうまく捕まえて原稿をコツコツ進めたこと、あたりは自分で自分を褒めたいと思う。おつかれ私。

 

 

・新生活

今日は循環器内科の通院。超音波検査では、血栓は少し減っていたようだ。

そこで話題として出てきたのが転院の話。

 

3報目アクセプトに伴い、いよいよ今年度中の学位取得が現実的になってきた。となると春からは会社で働くわけだが、ちょっと問題がある。高確率で関西に引っ越すことになるのだ。転院の話をすることで、自分の中でもなんだかリアリティが出てきた。

 

内定先は、初任給は悪くない。むしろかなり良い。それならお金を気にせず東京や横浜に帰ればいい……かというと実は違って、家賃補助がないので実質的に使える収入は意外と少ない。大穴だ。知ってたけど。

 

でも定期的に東京に帰りたい。実家もあるしパートナー氏もいる。だからまずは固定の出費を抑えることを目指す。(ほぼ期待してないけど)寮暮らしを視野に入れたり、コスパの良い住まいを探したり、食費を節約したり、等々。

次に、コスパの良い帰省方法を考える。安い手段を使うのもそうだし、例えばカードでマイルを貯めて飛行機で使うのもアリ。そして大事だと思うのは気持ちの効率。1泊2日で月1回帰るよりも、3泊4日で2月に1度帰るほうが良いのかもしれない。祝日を使えばもっと長く帰れるかも。ここは個人的な研究課題として面白いかもしれない。

 

そして最後に、わざわざ関西にいる意味が見いだせなくなったら、さっさと東京近郊に帰ってくること。

今のところの目安は30歳。30歳になるまでに、意味を感じられるようにならなかったら、見切りをつける。会社に骨をうずめる、みたいな発想は元から向いていないし。いつでも辞めてやるぞ、と思っていたぐらいのほうが緊張感も出ると思う。

 

関西転居問題、もう少しじっくり考えて基準を決めておきたい。目まぐるしく働き始めるより前に決めたほうが良さそうだ。

 

 

・大きな買い物

D論執筆を始めたタイミングだというのにPCの調子が悪く、耐え切れずに思い立って3時間くらいで選んだ新しいPCを買った。先代PCと同じメーカー、同じモデル、CPUの性能だけちょっと良いやつ。まあ、先代PCを選ぶときに相当検討しているので妥当なコスパだとは思った。そして何より時間がない。あと1か月ぐらいでD論のコアの部分を仕上げなくてはならない。このタイミングで先代PCが逝ってしまったらすべてがおしまいだ。

 

買ってから届くまですごく気持ちが憂鬱だった。納期がはっきりしないのになぜ買ったのか、性能は?2年前に買ったものより5万円も高い。なぜ?勢いに任せただけだったのでは?大丈夫か?画面の綺麗さで選んだが、どうせモニターに繋ぐならもっと軽いモデルにすべきだったのでは?

 

今朝受け取ってからも悩んだ。周波数?が先代よりも低い。大丈夫なのか?変なもの掴まされてないか???

 

今のところの結論としては、「使ってみなきゃ分からない、失敗だとしたら勉強代にするだけ」という感じ。

こういった言葉は何か悩んだときに両親(特に父親?)が言ってくれた言葉だったが、いつのまにか自分で自分に言えるようになっていた。感慨深い。